レミケード
総称名:レミケード
一般名:インフリキシマブ(遺伝子組み換え)
薬効分類名:抗ヒトTNAαモノクロナール抗体製剤
薬価:80426円/瓶
レミケードの作用
免疫の働きを担う体内物質の1つTNFα。
リウマチ患者の体内では、TNFαが異常に増えて関節の炎症や軟骨、骨の破壊の原因になっています。
レミケードでは、そのTNFαの働きを抑える薬です。
体内にTNFαが強力に引っ付き、関節への攻撃を阻止してくれます。
また、TNFαを生み出している細胞を壊し、TNFαが増えないようにする働きもあります。
メトトレキサート(リウマトレックス/メトレート)が無効ないし、無効または、効果不十分な患者に対してメトトレキサートと併用することになっています。
通常開始して1~2週間で炎症反応(CRP)が改善し、痛みや関節の腫れが引いていきます。
主な副作用
レミケード点滴中、点滴終了後に発熱・頭痛・発疹などが起きる場合がある。
重要な副作用
TNFαの作用を抑える治療を受けると、免疫の働きが低下して感染症にかかりやすくなることがある。
②遅発性過敏症(ちはつせいかびんしょう)
点滴後3日以上過ぎてから、発熱・発疹・筋肉痛などの症状が現れることがある。
③脱髄疾患(だつずいしっかん)
神経の病気の一つ。
④間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
肺の奥にある肺胞の薄い壁に炎症を起こす疾患で、息苦しい、咳や発熱、倦怠感などの症状が現れます。薬の影響によって起こることがあります。
⑤抗dsDNA抗体陽性化を伴うループス様症候群
自分の体の成分に対する抗体が現れて、関節痛・筋肉痛・発疹などの症状が起こることがあります。
⑥肝機能障害・血液障害
臨床検査値(血液検査)で異常を認めることがあります。
⑦横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)
脱力感や筋肉痛が現れたり、臨床検査値(血液検査)に異常を認めることがあります。
用法・用量
通常、点滴で静脈内に注射します。
初回投与後、2週、6週、以後8週間ごとに投与します。
効果が不十分な場合は、6週以降に投与間隔を短くする場合もあります。
1回の体重1㎏あたりの投与量の上限は、8週間の間隔であれば10㎎、投与間隔を短縮した場合は6㎎とし、最短の投与間隔は4週間とする。