アクテムラ

アクテムラ

一般名:トシリズマブ
商品名:アクテムラ

薬価
2020年現在

点滴静注用 400㎎ 20㎖ 75198.00

オートインジェクター(皮下注射) 162㎎ 0.9㎖ 32608.00


日本で唯一開発されたアクテムラ。国内では1万人以上の患者さんに投与されている薬です。
ヨーロッパやアメリカなど、国内でも承認され、使用開始されているそうです。

 

 

アクテムラは『抗ヒトインターロイキン6モノクローナル抗体製剤』で、インターロイキン6(IL-6)というサイトカインの働きを抑えます。


IL-6は炎症にかかわるサイトカインでリウマチ患者の体内で過剰に作られることによりリウマチ症状を引き起こしています。

アクテムラはIL-6が結合する受容体に結合して、IL-6が受容体に結合するのをブロックし、リウマチ症状(炎症や関節破壊の進行)を抑制してくれます。

 

アクテムラはリウマチを根治させるものではありませんが、現在までではほとんどの患者さんで一定の効果が得られているそうです。

一方で、他の生物学的製材と同様に感染症にかかりやすくなる可能性があります。
感染症にかかると、発熱や血液検査で炎症マーカー(CRPや血沈などの炎症の評価)が上昇しますが、アクテムラにより炎症を強力に抑えられているため、炎症が分かりにくくなります。風邪の症状(発熱・せき・頭痛など)を感じた場合は主治医に相談するようにしましょう。

 


アクテムラは点滴と皮下注射の2種類の投与方法があります。
点滴は4週間に1度の間隔で、皮下注射は2週間に1度の間隔で投与します。
体重によって使用量が変わるので費用については主治医の先生に相談してください。

 


主な副作用

・上気道感染
・上気道炎
・鼻咽頭炎
コレステロール上昇
・インフルエンザ
・胃腸炎
・ヘルぺス
・口腔カンジダ
・耳下腺炎
副鼻腔炎
・気管支炎  等。